
名画で読み解く イギリス王家12の物語 (光文社新書)
中野 京子
光文社 / 2017-10
累計読者数4
平均ハイライト数 18.3件/人
star総合評価 55/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 24%
この本について
最近、歴史の話を読んでいても「名前と年号の暗記大会みたいになって、結局自分の生活にどう関係あるんだろ…」と感じることが多いんですよね。特に組織の理不尽さとか、上の判断に振り回されるあの感じは、今の自分の生活にも妙に重なるのに、教科書だとその温度が全然伝わってこない。 この本は、そこがやけに立体的に見えてきました。読者の方が残してくれた抜粋を見ると、海賊に出資して利益を分けてもらう王や、議会と王権の権力争い、宗教で国が割れる瞬間、女王が感情を抑えきれずに女官をつねる姿まで、きれいごとじゃない現実が淡々と描かれています。歴史の裏側にある「人の判断の苦しさ」や「仕組みのほころび」が見えてくると、今の自分が迷っていることも、少しだけ引いた位置から眺められるようになるんですよね。 特に効いたのは、エリザベス一世の“決断をあえて遅らせる”姿勢や、王族でさえ政治の駆け引きの中で振り回されていく構図です。力のある人ですら完璧ではなく、むしろ不器用に足掻きながら国を動かしていたと知ると、こちらも「自分だって迷っていい」と思える。歴史が遠いものじゃなく、自分の生活の延長線にあるように感じられました。 政治史が苦手でも、人物の温度から歴史を知りたい人に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
"王家が転変する度に途轍もない人物が生まれ、ドラマが生まれるのが英国史の面白さといえる。また大国でいまだ王室を戴いているのはイギリスだけというのも興味が尽きない。本書では、イギリス王室の三王朝、イングランド人によるテューダー家、スコットランド人によるステュアート家、ドイツ人によるハノーヴァ家とその変名の王家について、それぞれ名画にからめた歴史物語を繙いてゆきたい。" -- back cover of the work
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