
奇跡と呼ばれた学校 国公立大合格者30倍のひみつ 朝日新書 25
荒瀬 克己
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star総合評価 55/100
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この本について
勉強でも仕事でも、人に何かを伝える場面で「結局、自分は何を残せているんだろう」と立ち止まることがあります。頑張って覚えて、頑張ってこなしてきたのに、成果物に自分らしさがにじまないというか、単なる作業になってしまう感じです。私もよくその沼にはまります。 この本を読んで刺さったのは、「偏差値を引き算して何が残るのか」という問いかけでした。単なる能力や結果の積み上げではなく、そこに自分はどんな思考を乗せられるのか。著者が現場でつくってきた“仕掛け”は、生徒の主体性を魔法のように引き出すものではなく、悩む時間や試行錯誤をあえて用意し、そこに寄り添うように手を入れていく実務的な工夫ばかりです。批判や理想論ではなく、どうすれば考えるきっかけが生まれるかを淡々と積み上げているところに強さを感じました。 また、「8行で自分の考えを組み立てる」入試問題の話は、仕事の文章でもそのまま応用できるなと思いました。長く書くことより、根拠と展開をそろえて短くまとめる力が問われる。日々のコミュニケーションで詰まる理由が、少し理解できた気がします。 子どもに関わる人だけでなく、「人の考える力をどう育てればいいのか」に関心がある人には静かに刺さる一冊です。
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