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伊豆の踊子 (角川文庫)

伊豆の踊子 (角川文庫)

川端 康成

新潮社 / 2022-06-24

累計読者数7
平均ハイライト数 2.3件/人
推定読了時間 約2時間24分
star総合評価 49/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 67%

この本について

日々、人との距離の取り方に迷ったり、急に胸の奥がざわついて「自分はどこに立っているんだろう」と不安になることがありませんか。うまく言語化できないまま過ぎていく感情って、大人になってもずっと扱いが難しいままですよね。 『伊豆の踊子』の抜粋を見ていると、読んだ人が強く惹かれているのは“説明できない心の揺れ”や“風景と気持ちが溶けあう瞬間”のように感じました。満月の下で影だけが濃く残る描写や、頭が澄んだ水のようになる感覚、親切を自然に受け取れてしまう空虚さ。こういう場面って、悩みを解決するというより、自分の中にも確かにある曖昧な気配をそっとすくい上げてくれるんですよね。読む側のほうが「そう、こういう気分のことを言いたかったんだ」と後から気づかされるような作用があります。 旅芸人たちの素朴さや、踊子のまっすぐな眼差しに触れていると、自分の硬くなっていた部分が少しほぐれて、世界の見え方が静かに変わっていきます。人の優しさをうまく受け止められない時期とか、理由はないのに心が乾いてしまう時期に読むと、自分の内側の温度を確認し直すような読み方ができます。 静かな情緒の揺れを言葉にしてほしい人に刺さる物語です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

旧制高校生の「私」は、一人で伊豆を旅していた。途中、旅芸人の一行を見かけ、美しい踊子から目が離せなくなる。大きな瞳を輝かせ、花のように笑う踊子。彼女と親しくなりたい。だが、「私」は声をかけられない……。そんなとき、偶然にも芸人たちから話しかけられ、「私」と踊子との忘れられない旅が始まった――。若き日の屈託と瑞瑞しい恋を描いた表題作。ほかに「温泉宿」「抒情歌」「禽獣」を収録。(解説・竹西寛子、重松清)※三島由紀夫による解説は収録しておりません。
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