
家出のすすめ (角川文庫)
寺山 修司
角川書店 / 2005
累計読者数5
平均ハイライト数 7件/人
推定読了時間 約4時間43分
star総合評価 55/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 61%
この本について
親や家のこと、責任のこと、人との距離感のこと。大人になってもずっとついて回るテーマってありますよね。自分でも気づかないうちに「こうあるべき」に従ってしまって、息苦しさの理由がよく分からないまま日常だけが進んでいく感じ。僕もときどきそのモヤモヤに飲まれます。 寺山修司の『家出のすすめ』は、そこに正論を投げる本ではなくて、「そもそも、その前提ほんと?」と軽く足元を揺らしてくる本です。親子を“友情”として捉えてみるとか、日常の役割からちょっと“変装”してみるとか、責任の話をあえてズラして考えてみるとか。大げさな人生論ではなく、明日からの行動をひとつ変えられるような角度で、既存の枠組みを小さく解体してくれます。 読んでいて思ったのは、「自分はこういう人間だ」と決めつける前に、一度“成りつつある途中の自分”として扱ってあげてもいい、という視点でした。家を捨てろという話ではなく、家でも社会でもない場所に自分の感覚を置いてみるだけで、意外と自由度が戻ってくる。そんな不思議な読後感があります。 常識や家族観にどこか違和感があるのに、言語化しきれていない人にはとくに刺さる本だと思います。
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出版社による紹介
「書を捨てよ、町へ出よう」——若者の未来の自由は、親を切り捨て、古い家族関係を崩すことから始まる——。愛情過多の父母、精神的に乳離れできない子どもにとって、ほんとうに必要なことは何なのか? 「家出のすすめ」「悪徳のすすめ」「反俗のすすめ」「自立のすすめ」と4章にわたって、現代の矛盾を鋭く告発する寺山修司の青春論。
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