ヨムナビ
ポケットに名言を (角川文庫)

ポケットに名言を (角川文庫)

寺山 修司

 大和書房 / 20231111

累計読者数16
平均ハイライト数 9.1件/人
推定読了時間 約2時間29分
star総合評価 53/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 33%

この本について

日々やることに追われていると、ふとした瞬間に「自分って何を拠りどころにして動いているんだろう」と立ち止まることがあります。SNSを開けば強い言葉が流れてくるけれど、どれも自分の状況にはうまく馴染まないまま、モヤモヤだけが残る。そんなときに限って、誰かの短い一言に救われたりします。 『ポケットに名言を』を読んでいて思ったのは、収められている言葉が“正しい答え”というより、“今の自分の輪郭を照らす灯り”みたいに作用することです。たとえば、太宰治の、外見の乱れと心の混乱を重ねるような一文に触れると、他人には言いにくい弱さが自分の中にも確かにあると気づけたり、寺山修司が名言の正体を淡々と分解していく部分を読むと、「刺さる言葉って偶像じゃなくて、行動の区切りを作るものなんだ」と静かに視点が変わったりします。さらに、ベケットの“動こうと決めても動けない二人”の場面を目にすると、前に進めない自分を責めすぎなくていいのかもしれないと思えました。 この本は、迷いながら頑張る人にとって、感情のピントを合わせ直してくれる道具のような存在です。背中を強く押すというより、「いまのあなたは、こう感じているんじゃないか」と寄り添ってくれる。そんな距離感です。 とくに、言葉に助けられた経験がある人に刺さる一冊だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

寺山 修司の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

没後40年、現代に甦る寺山修司の名言集 今年没後40周年の寺山修司の真骨頂といえる、ロマンチックで物語性があり、現代においても私たちの揺れる心に寄り添う言葉のかけらを集めました。装画・オートモアイ今に生きる私たちの生きづらさ、孤独、悲しみに染み入る、三四〇以上のメッセージ。一.ひとりぼっちの夜 孤独、少女、わたし、涙、人形、鏡二.夢みる肉体 身体、恋、愛、夢、美、猫、花三.海は終わらない 海、星、月、荒野、水平線・地平線、飛四.水に書く詩人 質問、ことば、詩、書物、手紙、数五.かなしい時計番 時、季節、思い出、故郷六.あしたまた旅立つ 旅、死、喪、悲、嫌、惨、悪七.さよならをください 幸福、希望、約束、さよなら

目次

一.ひとりぼっちの夜 孤独、少女、わたし、涙、人形、鏡 二.夢みる肉体 身体、恋、愛、夢、美、猫、花 三.海は終わらない 海、星、月、荒野、水平線・地平線、飛 四.水に書く詩人 質問、ことば、詩、書物、手紙、数 五.かなしい時計番 時、季節、思い出、故郷 六.あしたまた旅立つ 旅、死、喪、悲、嫌、惨、悪 七.さよならをください 幸福、希望、約束、さよなら
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要