
三浦綾子 電子全集 塩狩峠
三浦綾子
小学館 / 1973-05-25
累計読者数4
平均ハイライト数 20.5件/人
推定読了時間 約5時間20分
star総合評価 60/100
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この本について
ふとした瞬間に「良いと分かっているのに実行できない」とか、「生きる意味ってどこにあるんだろう」とか、言葉にしづらいモヤモヤを抱えることがあります。忙しさでごまかしながら生きていても、心のどこかで引っかかり続けるあの感じです。 『塩狩峠』を読み返すと、その引っかかり自体が人間らしさなのだと少しだけ落ち着きます。この物語は、生や死を大きく語るというより、登場人物たちの「揺れ」に丁寧に寄り添っています。誰かの弱さに触れたとき、自分の未熟さに気づいたとき、あるいは法律には触れないけれど心に引っかかる罪を感じたとき。そういう瞬間を、登場人物たちがそのままの温度で受け止めてくれるので、自分の雑多な感情までいっしょに整理されていくような感覚がありました。 特に、日常がそのまま遺言になるという視点や、同情ややさしさがどこから生まれるのかという問いは、何を大事に生きるかを静かに考えさせられます。正解を押しつけてこないのに、自分の中に小さな行動の変化が芽生えるところが、この本の効き方なのだと思います。 「自分はちゃんと生きられているのか」と時々立ち止まってしまう人に、とても静かに刺さる一冊です。
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出版社による紹介
明治42年に実際に起こった鉄道事故を元にした人間のあり方と愛と信仰の物語。三浦綾子の代表作であり、多くのファンに愛される大ベストセラー作品! 東京で、父と厳格な祖母に育てられた信夫は、祖母の死後、キリスト教徒であったために家を出されていた母親とも暮らすようになる。母と妹、そして父までもが信じるキリスト教に違和感を抱きながらも、まっすぐに成長していく信夫。やがて、少年時代からの友人・吉川に誘われ北海道に渡り、鉄道会社で働くようになる。この地で信仰に目覚めた信夫は自らも洗礼を受け、吉川の妹・ふじ子との結婚を決意する。結納のために汽車で札幌に向かうが、塩狩峠の頂上にさしかかったとき、信夫の乗った客車が突然汽車から離れ、暴走を始めた……。 「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏による「創作秘話」などを収録!
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