ヨムナビ
ニッポンの思想 (講談社現代新書)

ニッポンの思想 (講談社現代新書)

佐々木敦

筑摩書房 / 20231211

累計読者数4
平均ハイライト数 20件/人
star総合評価 61/100
bookmarkリファレンス型
check_circle推定完走率 47%

この本について

日々ニュースを見ていて、「なんであの人だけああなったんだろう」とか、「社会って誰が動かしているのかわからないのに、なぜか自分も巻き込まれている感じがする」といった、説明しきれないモヤモヤが出てくることがあります。個人の問題に見えて、実は社会の問題なんじゃないか。でもどう考えればいいのかがよくわからない。自分もずっとそこで足踏みしていました。 『ニッポンの思想』は、そのモヤモヤをいきなり解決してくれる本ではありませんが、考えるための「視点」を何段階かずらしてくれる一冊でした。たとえば「なぜ宮崎勤だけがそうなったのか」という問いが、自分の内面ではなく“他者”や“社会”の側から立ち上がってくる感覚。あるいは、監督のいない「第三の教室」のように、環境そのものが監視の役割を持ってしまう現代の捉え方。どれも、自分が普段つい個人単位だけで判断してしまう癖を、そっと外してくれるところがあります。 さらに本書は、ポストモダンや脱構築といった難しそうに見える概念を、別世界へ逃げるためではなく、「今ここ」の現実をどう多層的に読み直すかという方向で扱っています。これは、自分が悩んでいる問題を、無理にポジティブに塗り替えるのではなく、別の角度から再発見していく作業に近いので、変に力まず読めました。 「世界の捉え方にもう一段深さがほしいけど、抽象論だけではついていけない」という人にはとても刺さると思います。自分にとっては、現実の厚みを取り戻すための“読み替えの練習”みたいな本でした。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

佐々木敦の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

浅田彰・中沢新一・柄谷行人・蓮實重彦から、福田和也・大塚英志・宮台真司をへて、東浩紀・國分功一郎・千葉雅也まで。現代の思想と批評を読む。 現代の思想と批評を一望する 80年代の浅田彰・中沢新一・柄谷行人・蓮實重彦から、 福田和也・大塚英志・宮台真司の90年代をへて、 00年代以降の東浩紀・國分功一郎・千葉雅也まで。 80年代の浅田彰・中沢新一・柄谷行人・蓮實重?がもたらした知の衝撃、90年代における福田和也・大塚英志・宮台真司の存在感、ゼロ年代を牽引した東浩紀、テン年代と切り結ぶ國分功一郎と千葉雅也──。およそ半世紀にわたるこの国の思想と批評の奔流を一望したベストセラーに、二つの新章を加え更新して文庫化。

目次

プロローグ 「ゼロ年代の思想」の風景  第?章 「ニューアカ」とは何だったのか?  第?章 浅田彰と中沢新一―― 「差異化」の果て  第三章 ?實重?と柄谷行人―― 「テクスト」と「作品」  第四章 「ポストモダン」という「問題」  第五章 「九〇年代」の三人――福田和也、大塚英志、宮台真司 第六章 ニッポンという「悪い場所」  第七章 東浩紀の登場  第?章 「動物化」する「ゼロ年代」  第九章 ストーリーを続けよう?(On with the Story?) 第?章 二〇二〇年代の「ニッポンの思想」
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要