
ヤバい経営学―世界のビジネスで行われている不都合な真実
フリーク・ヴァーミューレン、本木 隆一郎、山形 佳史
この本について
仕事で判断を迫られるたびに、「なんとなく前例を踏襲してしまう」「うまくいっている時ほど思考が固まる気がする」というモヤモヤを抱えることがあります。自分では慎重に考えているつもりでも、気づけば集団思考に巻き込まれていたり、競合の動きを見て同じ方向に流されていたり。あとから振り返ると、あれは自分の意思だったのかすら曖昧になることがあるんですよね。 『ヤバい経営学』は、そんな「判断のズレ」に気づくための視点をくれる本でした。たとえば、本書が繰り返し指摘する選択バイアスやフレーミング効果は、私たちが普段どれだけ“部分的な成功例”や“見せ方”に左右されているかを静かに突きつけてきます。成功体験がそのまま失敗の原因になる、という話も他人事ではなくて、思えば自分も調子が良い時ほど外部の意見を聞かなくなる瞬間があったなとハッとします。また、変化を脅威として感じる高業績の経営者と、楽観視しがちな低業績の経営者という対比は、単に経営だけの話ではなく、個人の仕事の向き合い方にもそのまま当てはまると感じました。 この本の面白いところは、「こうすべき」ではなく、気づかないうちに働く思い込みを言語化してくれるところです。だからこそ、すぐに行動が変わるというより、日々の判断の“違和感”に敏感になれる。その小さな変化が、長く効いてくる気がします。 自分の判断が本当に自分のものなのか確かめたい人に刺さる一冊です。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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