
第3の教育
炭谷 俊樹
PHP研究所 / 2000-12-01
この本について
子どもの頃から「自分はこれが苦手なんだ」と思い込んできたことって、大人になってからもずっと尾を引きますよね。仕事でも、会議で意見を言えなかったり、判断が遅れたりして、「自分って主体的じゃないのかな…」と落ち込むことがある。周りの“できる人”を見ると、そもそも育ち方から違ったんじゃないかと思えてしまう。そんなモヤモヤを抱える人には、この本がけっこう刺さると思います。 『第3の教育』の面白いところは、「知識を詰め込む教育」の裏側にある、もっと根本的な力に目を向けているところです。たとえば、自分は何が好きで、どんなことに打ち込みたいのかをちゃんと考える時間を取ること。そのうえで、自分のペースで試行錯誤しながら学べる環境に身を置くこと。こういう当たり前だけど見落としがちなプロセスが、意思決定の速さや仕事の判断力につながっていくんだと、読んでいて腹落ちしました。 そして、興味に徹底的に打ち込んだ経験がある人ほど、後の人生で強いという話は、自分の原点を振り返るきっかけにもなります。 もう一つ響いたのは、「大人が生き生きしていないと、子どもも生き生きしない」という指摘です。教育の話として読めるけれど、結局は自分のあり方そのものに返ってきます。仕事でも家庭でも、自分の中の小さな火をどう扱うかが問われているんだなと感じました。 自分のペースで学び直したい人や、「主体性って結局どう育つの?」と悩んでいる人には、静かに効いてくる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの34%が集中しています。
読書の順序
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