
捨てる力
羽生 善治
PHP研究所 / 2013-02-19
この本について
仕事でも趣味でも、やることが増えると「どれを選べばいいのか」「今のままでいいのか」と手が止まってしまう瞬間がありますよね。僕も同じで、気づけば“選ぶより迷う時間”のほうが長くなっていることがあります。そんな時に読むと、少し視界が広がるのが羽生善治さんの『捨てる力』です。 この本が効いてくるのは、「前に進みたいけど判断が濁る」という場面。羽生さんは、山ほどある情報の中から正しい答えを探すのではなく、まず“いかに捨てるか”を語っています。棋士が無数の手を全部読むのではなく、直感で大枠をつかんでから不要な手をどんどん削っていくように、僕らの選択も同じで、余計な可能性を抱えたままだと動けない。さらに、具体的な目標に縛られすぎると身動きがとれなくなるという指摘も、意外なようでかなり実感があります。結果よりも、自分がどう変化していくかに目を向ける。その視点は、守りに入りがちな日常を少しずつほぐしてくれます。 もうひとつ深く刺さるのは、「うまくいっている時こそ変わるのが難しい」という話です。良い流れの時ほど現状維持したくなるけれど、そこで何かを手放せるかどうかが未来の伸びしろにつながる。羽生さんが言う“守りたければ攻める”という姿勢は、無理に頑張れという話ではなく、長く続けるために必要な柔軟さの話なんですよね。 こういう視点が欲しい人、特に「答えはあるはずなのに動けない」と感じている人には、じんわり効いてくる一冊だと思います。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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