
5年後、メディアは稼げるか―Monetize or Die ?
佐々木 紀彦
この本について
メディアまわりの仕事をしていると、「結局どこに力を入れればいいのか」「正しい優先順位って何なんだろう」と迷う瞬間が多くないでしょうか。PVに振り回されるのも違うし、とはいえ理想論だけでは現場が動かない。そのあたりのモヤモヤを、少し現実寄りの視点で整理してくれたのがこの本でした。 読んでいて刺さったのは、まず「タイトルは紙の10倍重要」という話です。抽象論ではなく、ウェブ前提の発想に切り替えないと勝負にならないという、当たり前だけど見落としがちな事実をズバッと言い切ってくれる。さらに、課金が成功しやすい媒体の条件や、ブランドコンテンツが編集記事と真っ向から競合する現実など、受け身の姿勢では見えてこない「ゲームのルール」を具体的に教えてくれます。個人的には、社内にエンジニアがいない組織は改善スピードで必ず負けるという指摘も、耳が痛いけれど確かにそうだよな…と思いました。 全体を通して、「理想論じゃなく、今のメディアで実際に起きている変化」を掬い上げてくれる本です。ものすごい処方箋が提示されるわけではないけれど、自分の立ち位置を冷静に見直すきっかけにはなるはず。とくに、編集とビジネスの距離感に悩んでいる人にはしっくり来ると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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