
バイバイ、ブラックバード
伊坂幸太郎
双葉社 / 2010-06
累計読者数3
平均ハイライト数 5件/人
推定読了時間 約5時間24分
star総合評価 54/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 75%
この本について
最近、人との距離感とか、自分の価値とか、考えても答えが出ないまま一日が終わっていくことってありませんか。強がりたいわけじゃないけど、弱音を吐いたら全部崩れそうで、そのまま曖昧にやり過ごしてしまう感じ。僕もよくそこで足が止まります。 『バイバイ、ブラックバード』の抜粋を読んでいると、そういう葛藤に正面から向き合おうとしている人ほど、この物語の言葉が刺さるんだろうなと思いました。たとえば「怖いならお腹に力を入れてぶつかるしかない」という一文は、覚悟を迫ってくるというより、逃げ回って疲れ切った自分の背中をそっと押すような重さがあります。そして「人生はいいことなんてそう多くないけど、ないはずのことが起きるから面白い」という視点は、期待を失ったときにだけ見える小さな光を思い出させてくれます。 この物語は、何かを劇的に変えてくれる本ではありません。でも、「人は統計じゃなくて、一人としてそこに存在している」という言葉みたいに、自分でも気づかないうちに縮こまっていた視野を、少しだけ広げてくれる瞬間があります。役に立てる自分でいたい、とどこかで思い続けてしまう人ほど、胸の奥でひっかかるものがあるはずです。 刺さるのは、「期待してないくせに、本当はまだ何かを諦めきれていない人」。そんな人が読むと、明日をちょっとだけ持ち直せる物語です。
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出版社による紹介
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