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永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編 (光文社古典新訳文庫)

永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編 (光文社古典新訳文庫)

カント and 中山 元

光文社 / 2006-09

累計読者数18
平均ハイライト数 12.8件/人
star総合評価 48/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 16%

この本について

最近、仕事でも日常でも「自分の頭で考えてるつもりなのに、どこか他人の基準に乗っかってしまう」という感覚が抜けない人、多い気がします。正しさを確認したくて本や専門家の意見を求めるけれど、結局また誰かの答えに寄りかかってしまう。そんな未消化のモヤモヤを抱えたまま、僕もずっとやってきました。 カントのこの本は、いまの時代にそのまま当てはめられるような実用書ではないのに、不思議と「自分の立ち位置を見直すスイッチ」みたいな働きをしてくれます。たとえば“啓蒙とは他人に頼らずに自分の理性を使う勇気だ”という一文は、知識の多さではなく、判断を他者に委ねない姿勢そのものを問われているようでドキッとします。また、人間が互いに衝突しながらも社会を作り、その摩擦が結果的に成熟へつながっていくという視点は、「人間関係の疲れ」や「組織のギスギス」を単なる消耗として終わらせない余白をくれます。さらに、公的な場で理性を使う自由さえあれば啓蒙は進むという発想は、情報が溢れる今こそ必要な“距離の取り方”のようにも感じました。 要は、完璧な答えを外に探すよりも、自分がどこまで考える努力をしているかを静かに突きつけてくる本です。流されている実感はあるけれど、何から手をつければいいか分からない人に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

自分の頭で考える。カントが「啓蒙とは何か」で繰り返し説くのは、その困難と重要性である。「永遠平和のために」では、常備軍の廃止、国家の連合を視野に入れた、平和論を展開している。他3編を含め、いずれもアクチュアルな問題意識に貫かれた、いまこそ読まれるべき論文集。

目次

啓蒙とは何か-「啓蒙とは何か」という問いに答える 世界市民という視点からみた普遍史の理念 人類の歴史の憶測的な起源 万物の終焉 永遠平和のために-哲学的な草案
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