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フランケンシュタイン (光文社古典新訳文庫)

フランケンシュタイン (光文社古典新訳文庫)

シェリー and 小林 章夫

東京創元社 / 1984-02-24

累計読者数12
平均ハイライト数 17.4件/人
推定読了時間 約3時間38分
star総合評価 61/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 41%

この本について

最近、誰かとの距離感に疲れてしまったり、そもそも自分はどこに居場所があるのか…そんなことを考えてしまう瞬間が多いです。人と関わりたいのに、同時に逃げたくもなる。求めるほど傷つくのもわかっている。頭では説明できないこの感じ、言葉にできず放置してしまいがちです。 『フランケンシュタイン』を読み返していて思ったのは、この小説は「孤独が人をどう変えていくか」を容赦なく描ききっているということでした。怪物が「まずおれの話を聞いてくれ」と訴える場面や、フランケンシュタイン自身が目的のために心身をすり減らしていく描写を読んでいると、自分の中の弱さや焦りがそのまま照らされるような感覚があります。逃げたいのに逃げられない、愛されたいのに届かない、といった心の動きが、極端な形で物語に落ちている。だからこそ、現実の小さな感情にも少し輪郭が生まれる気がします。 この作品が効くのは、悩みを解決してくれるからではなく、「孤独を抱える自分を否定しなくていい」と思わせてくれるからです。怪物もフランケンシュタインも、正しさよりも傷つき方のほうが真に迫っていて、そこが妙に救いになります。自分だけが弱いわけじゃない、と少しだけ呼吸がしやすくなるはずです。 とくに、誰にも理解されないと思い込みやすい人には、静かに刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

11月も雨のわびしい夜、消えかかる蝋燭の薄明かりの下でそれは誕生した。解剖室などから各器官を寄せ集め、つぎはぎされた身体。血管や筋のひとつひとつが透けて見える黄色い皮膚。そして、茶色くうるんだ目。若き天才科学者フランケンシュタインが生命の真理を窮めて創りあげたもの、それがこの見るもおぞましい怪物だったとは! 無生物に生を与える実験の、しかしあまりに醜悪な結果に、彼はこの生き物を見捨てて逃げ去るのだが……。いくたの映画やドラマ、小説等を通じ、あまりに有名な不朽の名作。
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