
細木数子 魔女の履歴書 (講談社+α文庫)
溝口敦
累計読者数14
平均ハイライト数 2.6件/人
推定読了時間 約5時間12分
star総合評価 46/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 37%
この本について
年齢を重ねるほど、「強く生きるって何だろう」「正しさより現実が勝つ瞬間ってあるよな」と思うことが増えました。きれいごとだけでは回らない場面に出くわすと、自分の軸が揺れるというか、割り切れなさばかりが残るんですよね。 『魔女の履歴書』は、細木数子という人物を持ち上げるでも貶すでもなく、彼女がなぜ“ああいう存在”になったのかを、時代の空気と絡めて淡々と描いていきます。読んでいると、彼女の強烈さそのものよりも、「なぜあの言葉が一定層に刺さったのか」という背景の方が気になってくる。姑や舅が細木に代弁を求めたり、金と虚勢で回る世界に身を置いたり、強さの裏側にある弱さが透けて見えたり。そこに、今の社会にも続いている感覚がいくつも重なるんです。 個人的には、彼女が“時代が生んだ象徴”として描かれるくだりに救われました。人を単体で断罪して終わりにせず、周囲の空気とセットで見るだけで、物事の立体感がまったく変わる。自分の「なぜあの人はああなんだ」という苛立ちの扱い方も、ほんの少し楽になります。 刺さるのは、誰かの強さにモヤモヤしたことがある人。細木数子に興味がなくても、「時代が人をどう形づくるのか」を知りたい時に、意外と効く一冊です。
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出版社による紹介
2008年春、細木数子70歳。古希とともに魔女の時代は終焉を迎えた。妻妾同居の家に生まれ、中1でポン引きに立つ。青年俳優との恋に破れ、玉の輿婚家を3カ月で飛び出し、クラブのママ、暴力団総長の姐さん、負債歌手の後見人に。パクリ占術本で先生と呼ばれ、大物思想家の親族と婚姻訴訟。鑑定と墓石・仏壇販売で蓄財し、恫喝と罵倒で「視聴率の女王」となる。本書は、細木の絶頂期に「週刊現代」で連載、6億円の損害賠償訴訟を起こされながらテレビ降板へと追い込んだ渾身のルポルタージュである。
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