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暴力団(新潮新書)

暴力団(新潮新書)

溝口敦

新潮社 / 2011-09-16

累計読者数8
平均ハイライト数 14.8件/人
推定読了時間 約1時間52分
star総合評価 46/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

日々仕事をしていると、「この世界の裏側では何が起きているんだろう」とか、「自分の常識が通じない世界って本当にあるのか」と、妙なざわつきを感じることがあります。知らなくても生きてはいけるけれど、知らないままでいるのも落ち着かない。そんな気持ちにぶつかったときに読んだのが『暴力団』でした。 この本が面白いのは、派手な事件ではなく、組員の年齢や入る動機、資金の流れ、みかじめ料の仕組み、宗教法人を利用するケースなど、表からはまず見えない“実務”の部分が淡々と綴られているところです。抜粋を見ても分かる通り、想像していたよりもずっと泥臭く、そして組織としての論理が粘りつくように存在しています。例えば、二十五歳を過ぎて入った人間は組のリズムに乗れないとか、覚醒剤の売買では携帯電話そのものが資産になるとか、そういう細部が積み重なることで、社会の下層で何が回っているのかが少しずつ立ち上がってくる感じがあります。 読んでいて思ったのは、自分がいつの間にか“綺麗な世界だけで判断しようとしていたな”という視点の偏りでした。別世界の話として距離を置きつつも、社会の影にある動きがどうやって経済や日常にまでつながってしまうのかを理解できるのは、意外と仕事にも効いてきます。たとえば、なぜ特定の業界で価格が歪むのか、なぜ理屈では説明できない慣習が残るのか、そういう場面の見え方が少し変わります。 「社会の裏側を知ることで、自分の足場をもう少し確かなものにしたい人」に刺さる本だと思います。派手さはないですが、淡々と書かれた事実がじわじわ効いてくる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

なぜ暴力団はなくならないのか?学歴、年収、出世の条件とは?覚醒剤や野球賭博でどのように儲けるのか?女はヤクザになれるのか?なぜヒモが多いのか?刺青や指詰めのワケは?警察との瘉着は?ヤクザが恐れる集団とは何か?出会った時の対処法とは?その筋をも唸らせた第一人者が、時代ごとに変化し、社会の裏で生き延びる「わるいやつら」を、やさしく解き明かす「現代極道の基礎知識」。
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