
軽症うつ病 「ゆううつ」の精神病理 (講談社現代新書)
笠原嘉
講談社 / 1996-02-20
累計読者数4
平均ハイライト数 13.8件/人
推定読了時間 約3時間12分
star総合評価 57/100
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この本について
仕事のことで判断が遅くなる日や、休んだほうがいいと頭で分かっているのにブレーキが踏めない日ってありますよね。自分が怠けているだけなんじゃないか、周りに迷惑をかけているんじゃないかと考えすぎて、余計に動けなくなるあの感じ。僕自身、あのループに入りやすいタイプなので、読者の方が保存していた抜粋を見て「ああ、そこが刺さるよな」と思いました。 この本が面白いのは、うつを“気分の問題”として曖昧に語らず、几帳面さや他人への配慮といった性格との関係、心理的エネルギーの減り方、回復の順番まで、かなり具体的に説明してくれるところです。「テレビを受け身で楽しめる段階→新聞を読む段階→仕事への関心が戻る段階」という回復の目安が書かれているのも、精神論ではなく現実的な視点でありがたかったです。特に、決断力の低下や“おっくう感”が最後まで残るという話は、自分の経験とも妙に一致していて、少し安心しました。 個人的には、この本は“がんばり方が偏りやすい人”に刺さると思っています。模範的に働いてきた人ほど休息が下手になり、引き返しにくいところまで行ってしまうという指摘は、耳が痛いけれど救いにもなりました。症状を自己責任にせず、「何が起きているのか」を静かに言語化したいときに、手元にあると助かる一冊です。
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出版社による紹介
人はひとりでにゆううつになる。そのとき? 軽症化しつつ広範に現代人の心にしのびこむ内因性ゆううつを「気分」の障害としてとらえ、共通に見られる心身の諸症状、性格との関係、回復への道筋を明解に説く。(講談社現代新書)
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