
世界を巻き込む。
中村 俊裕
ダイヤモンド社 / 2014-03-17
この本について
仕事で「社会課題に関わりたいけど、どこから手をつければいいのか分からない」とか、「企業の取り組みって結局きれいごとで終わるんじゃないか」といったモヤモヤ、僕自身かなり長く抱えていました。良いことをしたい気持ちはあるのに、現場のリアリティやビジネスとの接続が見えないまま立ち止まる感じです。 『世界を巻き込む。』は、その“距離”を少し縮めてくれた本でした。印象的なのは、途上国の課題をただ並べるのではなく、「現地の人が自分で課題を認識できる状態をどうつくるか」という視点が軸になっているところ。さらに、企業の余りものの教具が途上国での学びの機会になるとか、寄付をビジネスの補助として使うスマート・サブシディーなど、きれいごとに寄らず、現実の制約を踏まえた動き方が具体的に描かれています。机上では分かったつもりでも、実際にどんなプロセスで「届く」をつくっていくのかが見えると、仕事にも引き寄せやすいです。 もう一つおもしろかったのは、企業とNPOの協働を「段階」に分けて捉えているところ。準備期、アイデア期、プロトタイプ期、展開期といったステップがあるだけで、自分のプロジェクトや仕事上の試行錯誤にも置き換えやすくなります。途上国支援に興味がなくても、「複雑な課題にどう向き合うか」という視点で読むと、かなり学びが多い本でした。 自分の仕事の意味づけに悩んでいる人、あるいは“社会貢献とビジネスの間”に立ち止まっている人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの41%が集中しています。
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