
CSV経営戦略―本業での高収益と、社会の課題を同時に解決する
名和 高司
東洋経済新報社 / 2015-10-16
この本について
仕事で社会課題に向き合おうと思っても、「いいことをしているはずなのに、全然スケールしない」「結局どこまでいっても“善意の活動”どまりなのでは」といったモヤモヤがつきまといます。僕自身、社会価値と経済価値をどう両立させるのか、ずっと答えをつかめずにいました。 この本が面白いのは、社会性と収益性を“どちらを優先するか”ではなく、“どう絡めていくか”という視点で整理してくれるところです。たとえば、利益が出ない状態で無理に広げてもインパクトは生まれない、逆に経済価値が確立されれば、それを元手に社会価値を大きく伸ばせるという考え方。あるいは、企業が本気で社会課題に向き合うと、参入障壁そのものが「他社に真似できない強み」に変わっていくという視点。どれも現場で悩んでいると見落としがちですが、読んでみると妙に腑に落ちます。 特に刺さったのは、課題そのものを「次のメシのタネ」と捉える感覚です。きれいごとではなく、“スケールできる仕組み”まで落とし込めるかどうかで、社会性のあるアイデアの未来が決まる。ベンチャーを見るときの物差しとしても使えるので、事業づくりに悩んでいる人にはかなり実用的だと思います。 社会課題とビジネスの関係を、理想論でも割り切りでもなく、地に足のついた形で捉え直したい人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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