
資本主義の先を予言した 史上最高の経済学者 シュンペーター
名和 高司
日経BP / 2022-06-17
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推定読了時間 約5時間16分
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この本について
仕事でも自分の活動でも、「新しいことをやらなきゃ」と思いながら、気づけば目の前の改善ばかりやっている…そんな感覚、僕もずっと抜け出せませんでした。顧客の要望に寄り添うのは大事だけれど、それだけだと“いつもの延長線”から出られない。じゃあ、どうやって本当に価値を生む発想にたどり着くのか。そこを言語化してくれたのが、この本でした。 シュンペーターのいうイノベーションは、派手な技術やゼロイチの話ではなく、「新しい価値を生む組み合わせ」をつくること。そのための5つの切り口(商品・プロセス・市場・サプライチェーン・組織)があると知ると、日々の仕事の中でどこを組み替えられるかが急に見えやすくなります。また、単に思いつくのではなく、スケールさせて初めて意味があるという視点も、現実的で痛いほど刺さりました。無形資産をどう活かすかという話も、今の仕事の棚卸しに直結します。 さらに、この本が良かったのは、志とか情熱といった言葉を精神論で終わらせず、「決断と実践こそがアントレプレナーの本質」とはっきり書いてくれているところ。外の変化を待つのではなく、自分から仕掛けていくという姿勢を、具体的な行動レベルまで落として考えられます。 今のまま改善だけ続けていていいのか少し不安になる人、あるいは「本当はもっと価値をつくれるはず」と感じている人には、特にしっくりくる一冊だと思います。
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出版社による紹介
新しいことができない、世代交代が起きない、無能な人が出世する…… 閉塞感を感じているすべての人は、最高の経済学者「シュンペーター」を知ろう! スティーブ・ジョブズは「iPhoneを作ったことがすごい」と言われがちです。でもそれは間違いです。本当にすごいのは「iPhoneを世界に広めたこと」です。 iPhoneに似たものは当時かなりありました。ジョブズの真骨頂は、「すでにある似たようなものを組み合わせ、それにより人々の生活を変えたこと」です。ただ製品を思いつくだけではなく、その先にいる人々――しかも世界中の人々――に「思わず使わせたくなる製品を作り、きちんと届ける販路を作り、もちろん原料の調達も可能にしたこと」がすごいのです。これは、シュンペーターのいう「イノベーション」理論を体現しています。 シュンペーターは「イノベーションの父」と呼ばれています。 今から約100年前、シュンペーターが29歳の時に、「イノベーション」という概念を初めて世に問うたことは知っていましたか。 シュンペーターの理論は、現代に働くみなさんが知っておいた方がいいことばかりです。 たとえば、シュンペーターは「アイディアなんてただのゴミ」だといいます。そんなものより、ジョブズのiPhoneのように「すでにあるものを組み合わせること」の方が大切だとしています。これは、松下幸之助の得意技でもあります。その方が大きなものが生み出せます。 ほかにも、「変革は外から起こるのはなく、内からしか起こらない」「景気の波は繰り返し起こる」「受け身な人間はただの快楽的な人間」「資本主義は終焉を迎える」など、さまざまな理論を残しています。
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