
アドラー 人生を生き抜く心理学 NHKブックス
岸見 一郎
累計読者数15
平均ハイライト数 11.3件/人
star総合評価 63/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 67%
この本について
やるべきことが頭では分かっているのに、いざ目の前の課題になると足踏みしてしまう時ってありますよね。できない自分が露わになるくらいなら、今の不自由な状態のままの方がまだマシだ、と感じてしまうあの感覚。自分も同じところで止まり続けていた時期が長かったです。 岸見一郎さんの「アドラー 人生を生き抜く心理学」は、その足踏みの正体をゆっくり見せてくれる本でした。アドラーが言う「すべてか無か」の考え方に陥ると、ちょっとつまずいただけで「能力がない」と結論づけてしまう。でも本書は、そう思い込むことにも目的があり、むしろ変わらないことで安心を得ようとしていたのだ、と少し距離を置いて見られるようにしてくれます。原因を過去に探すのではなく、これからどう動きたいかを丁寧に問われる感じがして、読んだ後に小さな一歩を選びやすくなりました。 特に自分に刺さったのは、「決めたことに固執しすぎて徒労に終わることがある」という指摘です。理想と現実の差に落ち込むのではなく、理想はそもそも遠くてよい、と言われると、肩の力が抜けて軌道修正がしやすくなる。目的論に立つというのは、未来に向けて自分の使い方を選び直すことなんだと、腑に落ちました。 自分を責めがちな人、変わりたいのに怖くて止まってしまう人には特に届くと思います。読んだあとの行動が少しだけ軽くなる一冊でした。
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