
グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ
デイヴィッド ミーアマン スコット;ブライアン ハリガン、渡辺 由佳里、糸井 重里
この本について
仕事でも個人の活動でも、「差別化しろ」と言われ続けるわりに、いざ自分のユニークさを探そうとすると手が止まることってありませんか。気づけば競合と似たような施策ばかり選んでいて、どこかでモヤモヤし続ける。僕も同じで、何かを変えたいのに、どこを変えればいいのか掴めないまま動けなくなる瞬間があります。 この本が面白いのは、「圧倒的に優れた機能を作れ」と言わないところです。むしろ、全部で勝とうとする発想そのものを手放させてくれる。グレイトフル・デッドがやったのは、常識に寄せることではなく、自分たちの“3倍ユニークなところ”に思い切って振り切ることでした。ファンに録音を許したり、中間業者を挟まずに直接つながったり、コミュニティを“場そのもの”として育てたり。どれも特別な才能というより、視点の置き直しで可能になる行動ばかりです。読みながら、今の自分や組織でもやれる余白が意外とあるなと感じました。 特に刺さったのは、「顧客に一番に知らせるべきはメディアではなく、いちばん応援してくれる人たち」という姿勢です。派手なPRよりも、まずは大切にしたい人に届く構造をつくる。その積み重ねが“自分たちの市場”を作っていくのだと、腑に落ちました。 競争から抜け出したい人、コミュニティの意味にしっくりきていない人、自分の活動がどこか薄く感じている人には、とても静かに効く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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