
三色ボールペンで読む日本語 (角川文庫)
齋藤 孝
KADOKAWA
この本について
本を読んでいて、「結局どこが大事だったんだっけ?」とか、「人の感想を聞くと、自分は全然読めてなかった気がする…」みたいなモヤモヤ、ありませんか。自分もずっとそのタイプで、特に仕事で文章を読むときほど、思考が散って内容が頭に残らないことがよくありました。 この本は、そんな読書の「つかみどころのなさ」を、かなり現実的な方法でほぐしてくれます。三色ボールペンという道具自体は地味なのに、青で流れをつかんで、赤で「ここだ」と感じた力点を押さえ、緑で自分の判断を外に出す。この繰り返しで、読書が受け身の情報収集ではなく、著者との対話に近いものへ変わっていきます。特に「読書とは他人の思考に寄り添う訓練」という一文に、保存していた人は多そうだなと思いました。読めたつもりを卒業するには、まさにこの姿勢が要るんだと自分も実感しました。 もう一つ効いたのは、「主観と客観を切り替える練習になる」という視点です。青で全体を客観的に押さえつつ、赤で自分の関心がどこに反応するかが浮かび上がる。これを続けると、読み終えた後に、自分が何を重要と感じたかまで自然と整理されていくんですよね。単なる線引きではなく、思考の癖ごと鍛えられる感じがあります。 「もっと読めるようになりたいけど、気合や根性じゃなくて具体的な手がほしい」という人に、特に刺さる本だと思います。自分の読み方がずれている気がする、読書会でうまく話せない、文章を読むのに集中が続かない――そんなときの、実践型のヒントとして置いておける一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
読書の順序
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