
自動車ビッグデータでビジネスが変わる! プローブカー最前線 (NextPublishing)
佐藤 雅明 杉浦 孝明
インプレスR&D / 2015-02-06
この本について
都市の移動データとかスマホの位置情報って、結局どれだけビジネスに影響するのか…と疑問のまま過ごしてしまうことがあります。渋滞情報や広告配信が少し便利になるだけでしょ、と。それでも実際の現場では、処理の重さや即時性、そして数兆円規模の産業が絡むことで、思っていた以上に「社会の動きそのもの」を左右している場面があるんですよね。 この本は、その曖昧なイメージを具体的な事例と数字で塗り替えてくれます。たとえば、車線別の所要時間を使った到着予測や、Android端末から収集される情報で道路状況を5段階表示している仕組みなど、今すでに動いているシステムがかなり細かい粒度で説明されています。また、車載センサーのデータを使って渋滞発生地点を検出するといった技術が、実際にどうビジネス価値へ変換されているのかも描かれていて、単なる未来予測ではなく現実の話として腹落ちしやすいです。 読み進めていると、クルマの動きを把握することが、そのまま人の消費行動や物流の効率化に直結しているという視点が自然と身につきます。プローブ情報システムの裏側って専門的に見えるけれど、都市の渋滞から飲食店の集客、さらには保険やエネルギー市場まで届いている話を知ると、自分の仕事の見え方が少し変わってきました。 データを「使う側」にまわりたい人、あるいは移動データの価値を具体的に理解したい人にはかなり刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
読書の順序
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