
吾輩は猫である (角川文庫)
夏目 漱石
集英社 / 2010-09-10
累計読者数3
平均ハイライト数 55件/人
推定読了時間 約4時間10分
star総合評価 52/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%
この本について
最近、人と話していて「なんでこの人はこんなに張り合うんだろう」とか、「自分も結局は俗っぽいところから抜けきれないな」とか、そんな小さなざらつきが気になることがありませんか。生き方に迷うほどではないけれど、胸の奥に静かにたまっていく疲れのようなもの。漱石の『吾輩は猫である』を読むと、その感覚が少しだけ扱いやすくなる気がしています。 この小説は、猫という距離感のおかげで、人間の見栄や競争心がなんとも可笑しく、でも他人事とは言い切れない形で浮かび上がります。軽蔑しながらもどこか似たところがある、と猫がつぶやく場面に、自分の癖をふっと客観視させられたり、のんきそうに見える人でも内側には悲しい音があるという一文に、誰しも抱えている弱さへのまなざしを思い出させられたり。死や無常の描写も決して重すぎず、むしろ「みんなこうやって揺れながら生きているんだな」と変に力が抜けるんです。 派手な教訓があるわけではないのですが、日常で感じるモヤモヤを少し遠くから眺め直したいとき、この本はちょうどいい距離で寄り添ってくれます。特に、人間関係の些細なひっかかりや、自分の小ささに落ち込んでしまいがちな人にしっくりくると思います。 淡々としているのに、読み終わるとどこか心の重心が移動している。そんな体験を求めている人に届けばうれしいです。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの65%が集中しています。
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出版社による紹介
「先生」に拾われた捨て猫の“吾輩”が、先生の家に集まる人々の話に耳をそばだてて、人間社会を知っていく。猫の視点から見た人間社会とは!?
読んだ内容を、もう忘れない。
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