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完訳 統治二論 (岩波文庫)

完訳 統治二論 (岩波文庫)

ジョン・ロック and 加藤 節

岩波書店 / 2010-11

累計読者数4
平均ハイライト数 3.3件/人
star総合評価 36/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%

この本について

仕事でも日常でも、「この決まりって誰が決めたんだっけ」とか、「なんとなく強い声に従ってしまうけど、本当にそれでいいのか」とモヤつくことがあります。相手の立場や慣習を気にしすぎて、自分の判断基準がどこにあるのか見失う瞬間ってありますよね。僕もよくその状態になります。 ロックの『統治二論』を読むと、そのモヤモヤに少しだけ風が通ります。保存されていた抜粋にもあるように、出発点は「本来的に、誰も誰より優位ではない」という徹底した前提です。そこから、犯罪者に対する権力も「賠償」と「抑止」に必要な範囲に限られる、と冷静に線を引いていく。つまり、人が人に対して行使できる力は、必要以上には膨らまないし、膨らませてはいけないんだという視点です。曖昧な「平等」ではなく、万人が共有できる基準が必要だと語るあたりも、どんな場でも使える実感があります。 読んでいて感じたのは、これは国家の話に見えて、実は職場や家庭の小さなやり取りにも当てはまるということです。たとえば「役職だから正しい」みたいな空気に飲まれそうになったとき、自分がどう振る舞うかのよりどころを、一段下のレベルで考え直せるようになります。歴史的な議論ではあるけれど、権威の根拠が曖昧なときの違和感を言語化したい人にはちょうどいい距離感の本です。 こんな人に刺さると思います。立場ではなく理性で判断したいのに、周りの力関係に押されがちな人。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

イギリス社会が新興の中産階層の力で近代社会へと脱皮してゆくとき、その政治思想を代表したのがロック(1632-1704)であった。王権神授説を否定し、政治権力の起源を人びとの合意=社会契約によるとした本書は、アメリカ独立宣言の原理的核心となり、フランス革命にも影響を与えた。政治学史上屈指の古典の全訳。
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