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近代中国史 (ちくま新書)

近代中国史 (ちくま新書)

岡本隆司

筑摩書房 / 2013-07-10

累計読者数3
平均ハイライト数 19.3件/人
推定読了時間 約5時間28分
star総合評価 53/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 22%

この本について

仕事でもニュースでも、中国の動きが気になるのに、「背景がいまいちつかめないまま表面だけ追っている気がする…」というモヤモヤ、けっこう多いと思います。自分もそうで、歴史のどこから押さえればいいのか分からず、なんとなく距離を置いていました。 『近代中国史』を読んで救われたのは、中国の政治や経済のクセが「突然そうなった」のではなく、明清から続く社会構造や財政の仕組みに根っこがある、と静かに整理してくれるところです。たとえば、政府が接していたのはごく一部の納税層だけで、大多数の庶民とはほぼ別社会として存在していた、という指摘。これを知ると、現代の統治スタイルや政策の“届き方の差”が妙に腑に落ちます。また、官と民が長く乖離していたことで資本の大きな流れが生まれず、近代企業が根づきにくかったという話も、今の産業構造を見るうえでひとつの足場になります。 読みながら、「歴史が積み重なってこういう制度や価値観になったのか」と、点で追っていたニュースが線でつながる感覚がありました。いまの中国を理解したいけれど、政治の話にいきなり飛びこむのはしんどい、そんな人に静かに効く本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

中国とは何か。その原理を理解するための鍵は、近代史に隠されている。この時代に、「幇」とよばれる中国団体をはじめ、貨幣システム・財政制度・市場秩序など、中国固有の構造がつくられたからだ。本書は経済史の視座から一六世紀以降の中国を俯瞰し、その見取り図を明快に描く。かつて世界に先んじた中華帝国は、なぜ近代化に遅れたのか。現代中国の矛盾はどこに由来するのか。グローバル経済の奔流が渦巻きはじめた時代から、激動の歴史を構造的にとらえなおす。
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