
胡蝶の夢(二)(新潮文庫)
司馬 遼太郎
累計読者数5
平均ハイライト数 18.6件/人
推定読了時間 約18時間44分
star総合評価 56/100
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この本について
仕事でも日常でも、「自分の当たり前って、どれくらい時代や環境に縛られているんだろう」と考える瞬間がありませんか。価値観を疑いたいのに、いまの立場や慣れた枠組みが頭をひっぱる感じ。僕もよくそこで足が止まります。 『胡蝶の夢(二)』を読んでいて刺さるのは、まさにその“枠の外に出るときの戸惑い”が、幕末の人びとにも等しくあったという点です。松本良順が身分制の崩れゆく気配に痛快さと怖さを同時に抱えるところや、オランダ医学といっしょに流れ込んでくる思想に揺さぶられる描写は、いまの僕らが新しい価値観に触れたときの感情とそんなに違わない。何かを学ぶという行為の裏側に、思想ごと運ばれてくる重みがあることも、この本は丁寧に見せてくれます。 また、長崎で実践され始めた“平等の空気”のようなものを読むと、制度が変わる前に、まず現場の小さな運動が空気を変えていくんだなと実感します。歴史書ではあるのに、変化の兆しをどう感じ取り、どう動くかという現代の悩みにそのまま接続してくる感覚があります。 いまの価値観にどこか居心地の悪さを感じつつ、でも自分の立場も捨てきれない…そんな人に刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
幕末を駆け抜けた『侠』と『理』の蘭方医二人。「蘭学」という身分社会崩壊の「引き金」を引いた男達の物語。
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