
役員になる人は知っておきたい 出世する部長の仕事
安藤 浩之
すばる舎 / 2015-05-25
この本について
部長という肩書に慣れてきた頃、「このまま同じ視界で仕事していていいのか」と不安になることがあります。目の前の数字やメンバー対応には慣れてきたのに、会社全体の動きや先の読みに自信が持てない。課長時代のやり方を引きずってしまい、どこまで介入すべきか迷う。そんな揺れに心当たりがある人には、この本がかなり実用的に刺さります。 読んでいて感じたのは、「部長として何を“やめるか”」と「どこから“経営者目線”に切り替えるか」を丁寧に示してくれる本だということです。例えば、部下一人ひとりを見るより、他部門との対話に時間を振り向ける必要があること。短期数字より、5年10年先の絵を描くこと。そして、選ばないことを決めなければ長期の業績は積み上がらないという、少し耳が痛いけれど現実的な話。どれも、現場の延長線ではたどり着けない視点ばかりでした。 さらに、役員に近づく人ほど「柔軟さ」を持っているという指摘も印象に残ります。決断した後でも、外部環境が変われば迷わず軌道修正できる人。自分の判断基準をアップデートし続けられる人。部長として求められるのは強さだけじゃなく、変われる余白なんだと気づかされます。 部長としてどこに視点を置けばいいのか見失いそうになっている人、あるいは「役員を目指すほどではないけれど、今の仕事をもう一段うまくやりたい」と感じている人には、かなり腹落ちする一冊だと思います。
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