
すべての「学び」の前に鍛えるべきは、「教わる力」である。
牧田幸裕
この本について
新しい職場やプロジェクトに入るたびに、「なんか噛み合わないな…」と感じることがありませんか。相手は丁寧に説明してくれているのに、自分の中で構造がつかめず、どこから理解していけばいいのか迷う。あるいは、学び直しを始めても、情報の洪水にさらされて、何を信じればいいのか判断がつかなくなる。僕自身、このあたりでよく足が止まります。 この本が効いてくるのは、「教える側の質がどんどん上がっている時代に、教わる側がどうあるべきか」を正面から扱っているところです。まず、新しい環境の“型”に一度寄り添うことの重要性が語られていて、違和感があっても最初は型をコピーするほうが結果的に動きやすくなる感覚が腑に落ちます。また、判断軸を持てずに情報に振り回される状態を、「目的地→ルート→選択」というプロセスに分解して説明してくれるので、自分のどこが曖昧なのかを言葉にしやすい。さらに、他人の判断軸を“借りる”という発想が紹介されていて、誰のどんな視点に乗っかれば迷いが減るのかを具体的に考えられます。 一言でいえば、「学びたい気持ちはあるのに、学び方の軸が定まらない人」に刺さる本です。僕も読みながら、自分が理解の遅さだと思っていた部分の多くは、判断軸のなさや型への馴染み不足だったんだと気づかされました。教わる力がつくと、同じ仕事でも処理が速くなり、学びの負荷が軽くなる感覚があります。学ぶスピードを上げたいけれど、気合いや根性ではどうにもならなかった人には、ちょうどいい手がかりになると思います。
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