
角川インターネット講座5 ネットコミュニティの設計と力 つながる私たちの時代 (角川学芸出版全集)
近藤 淳也
KADOKAWA / 2015-08-21
この本について
コミュニティづくりの話になると、「どうやったら荒れないか」とか「最初から完成度を上げないと」とか、つい“管理の話”ばかり考えてしまいませんか。僕も同じで、何か立ち上げるたびに、ルールを固めすぎて息苦しい場所をつくってしまうことがよくあります。 この本は、そのモヤモヤを一度ひっくり返してくれました。著者は「コミュニティは運営ではなく、ユーザーがつくるもの」と徹底して言い切ります。完成度を上げすぎるとユーザーの創造性を奪う、古参が増えると文化が固まりすぎてつまらなくなる、書き手が気持ちよく投稿できるようにすることが生命線になる……どれも耳が痛いのに、具体的で、本当に現場の苦労を知っている人の言葉だと感じました。特に、10人や30人など、人間の扱える規模感からコミュニティの動きを説明する部分は、自分の中の「なんとなく感じていた違和感」に名前をつけてもらった感覚があります。 読みながら、自分がこれまで「コントロールしよう」としすぎていたことに気づいて、少し肩の力が抜けました。ユーザーの投稿が筋肉になり、交流が血液になるという比喩は、運営ではなく“まわしてもらう”意識を持つ大事さをよく表していると思います。 自分で何か場をつくっている人、あるいは小さなオンラインコミュニティで試行錯誤している人にはかなり刺さるはずです。運営の教科書というより、現場の泥臭さも含めて「どうやって人はつながるのか」を考えたい時に手元に置いておく一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの47%が集中しています。
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