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自壊する帝国(新潮文庫)

自壊する帝国(新潮文庫)

佐藤 優

新潮社 / 2006-05

累計読者数3
平均ハイライト数 2件/人
推定読了時間 約8時間17分
star総合評価 28/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 21%

この本について

仕事でも人間関係でも、力の差がある場面に放り込まれると、「丁寧にやっても状況は動かないし、かといって強く出る勇気もない」とモヤモヤすることがあります。相手の意図も全体の構造も見えないまま、ただ振り回されているような感覚です。 『自壊する帝国』を読むと、そのモヤモヤに少し輪郭が出ます。読者が保存していた箇所は、どれも「権力の構造」と「個人の立場」のギャップに関わる部分です。絶大な権限を持ちながら責任を取らない組織、上品さより実効性が優先される政治の現場、そして強者にお願いしても届かないという感覚。これらはソ連末期の話でありながら、自分の日常にも思い当たるものがあるはずです。 この本が面白いのは、巨大な国家の崩壊を扱いながら、著者自身が「弱い立場」でどう立ち回り、何を観察し、どこで諦め、どこで踏ん張ったのかが実感を伴って描かれているところです。構造は変えられなくても、自分の身の置き方や捉え方次第で、無力感が少しだけほぐれる。そんな読み味があります。 「理不尽な組織の中で、どう距離を取ればいいのか迷っている人」に刺さる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ソ連邦末期、世界最大の版図を誇った巨大帝国は、空虚な迷宮と化していた。そして、ゴルバチョフの「改革」は急速に国家を「自壊」へと導いていったのだった―。ソ連邦の消滅という歴史の大きな渦に身を投じた若き外交官は、そこで何を目撃したのか。
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