
自分の半径5mから日本の未来と働き方を考えてみよう会議 (SB新書)
出口 治明 and 島澤 諭
SBクリエイティブ / 2016-02-05
この本について
仕事でも生活でも、「日本ってなんでこうなんだろう…」と説明のつかないモヤモヤにぶつかることが多いと思います。生産性が低いとか、意思決定が遅いとか、高齢化が大変だとか。表面的な議論はよく聞くのに、いざ自分の働き方に落とし込もうとするとピンと来ないまま終わってしまう。僕自身、その堂々巡りに何度もハマってきました。 この本が面白いのは、歴史やデータをひも解きながら「なんで今の日本がこうなっているのか」を地続きで見せてくれるところです。鎖国で200年遅れた日本がどう追いつき、どこで再び止まったのか。質の高いサービスほど値付けが弱くなる理由や、同質的な組織ほど意思決定が遅くなる背景。こういう“仕組み”を理解すると、日々の職場の違和感が「自分のせいじゃなかったんだな」と少しほどけます。また、高齢化や労働人口減少を“嘆くもの”ではなく、“働き方を組み替えるチャンス”として捉え直す視点もあって、未来への構え方が変わります。 大きな話をしているようで、実際は「自分の半径5mで何ができるか」に落ちてくるのがこの本の良さです。サービスの値付けを見直すとか、同質性に甘えず異なる意見を取りにいくとか、短期の成果だけに振り回されない働き方を考えるとか。どれも明日からの行動に触れる話ばかりでした。 社会の大きな流れと自分の働き方のつながりが見えずに迷っている人に刺さる一冊だと思います。
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