
新たな事業機会を見つける「未来洞察」の教科書
日本総合研究所 未来デザイン・ラボ
KADOKAWA / 2016-03-10
この本について
仕事で新しいアイデアを考えるたびに、「結局いつもの延長線にしかならないな…」という感覚が抜けないことがあります。専門分野にどっぷり浸かっているほど視野が狭くなるし、会議で急に未来の話を振られても、結局“予測できる範囲の未来”しか描けない。僕自身ずっとこの壁にぶつかってきました。 この本が効いたのは、未来を当てにいくのではなく、「起こりうる未来の幅ごと捉える」という視点を初めて腑に落ちる形で示してくれたところです。たとえば、インサイド・アウトやアウトサイド・インでは拾いきれない不確実な情報を、アブダクションで仮説として扱う発想。さらに、未来洞察フェーズでは“不確実性とインパクト”を、未来デザインでは“戦略適合性と実現可能性”を重視するという切り替えも、自分の仕事の流れにそのまま置き換えられました。いきなり議論しないで、まず個人でブレストする理由も、読んでみると納得感が強いです。 何より、自分の観測範囲が勝手に狭まっていることに気づけたのが大きかったです。専門家ほどマイナー情報を拾えない、という指摘はまさにその通りで、だからこそ「機会領域」を描くためのインプットの幅が大事になる。未来像を小説風に描いてもいいし、ロードマップでもいい。形式よりも“視野を壊すこと”のほうが重要なんだと感じました。 未来の話になると急に言葉が詰まる人、発想が“今の延長”から抜け出せない感覚を抱えている人には特に刺さると思います。僕もその一人でしたが、この本のおかげで未来の扱い方を少し前向きに考えられるようになりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
読書の順序
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