
経営とは何か ハーバード・ビジネス・レビューの100年
ハーバード・ビジネス・レビュー編集部、DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部
ダイヤモンド社 / 2023-04-05
この本について
最近、仕事で「正解がどこにあるのか分からないまま走っている感じ」に疲れてしまうことがあります。特に、新しい企画や新規事業に関わると、計画を立てても現実にぶん殴られて終わる…みたいな経験、少なくないと思います。自分もずっとその違和感を抱えていました。 この本を読んで救われたのは、まず「スタートアップは大企業の縮小版ではない」という当たり前だけど言いづらい事実を淡々と示してくれるところでした。未知のものに5年計画を求めても意味がないし、探すべきは“再現性と拡張性のあるモデル”であって、立派な計画ではない。頭では分かっていたことが言語化されると、日々の判断の基準が少しだけクリアになります。 もう一つ刺さったのは、組織の競争力は「新しい優位性をどれだけ早く、どれだけ末端まで浸透させられるか」で決まる、という視点です。日本メーカーが時代ごとにスキルを積み替えていった歴史が丁寧に描かれていて、いま自分の職場で起きている“変わりきれない感じ”をどう見ればいいのか、腹落ちしました。個人としても、強みに集中し、できないことは切り離すという古典的な教えを、現代の経営の文脈で読み直せるのがありがたいところです。 「計画と現実のズレにいつも悩む人」にはしっくりくる本だと思います。大げさに人生が変わるタイプではありませんが、毎日の判断が少し楽になる、そんな位置づけの一冊でした。
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