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合本 天皇と東大【文春e-Books】

合本 天皇と東大【文春e-Books】

立花隆

文藝春秋

累計読者数3
平均ハイライト数 49件/人
推定読了時間 約32時間2分
star総合評価 55/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

最近、歴史を学び直そうとしても、「結局いまの社会とどうつながるのか」が見えにくくて手が止まることがあります。制度や思想の話も、現代のニュースと地続きだと頭ではわかっていても、具体的にどこがどう続いているのかとなると曖昧になりがちです。僕も同じで、なんとなく霧がかかったまま話を追っている感じがありました。 『天皇と東大』は、その霧がすっと晴れる瞬間が何度もある本でした。天皇制の成り立ちや、有司専制と官僚制の連続性、議会政治が根付かなかった理由など、いまにつながるポイントが具体的なエピソードで描かれています。東大という“場”を覗き窓にすることで、制度や価値観がどう輸入され、どこでねじれ、どんな人間たちが関わっていたかが立体的に見えてくるのが大きいです。また、お雇い外国人や医学教育の話のように、日本が近代化を「部分的にもぎ取ってきた」歴史の癖が描かれていて、現代の空気にも思い当たるところが多く、妙に背筋が伸びます。 通して読むと、過去を振り返るというより、「自分が立っている地面の作られ方を知る」感覚に近い本です。歴史に強い関心がなくても、いまの日本社会の成り立ちにモヤモヤを抱えている人には、静かに刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

なぜ日本人は、あのバカげたとしかいいようがない戦争を行ったのか。 日本が大破局への道を歩き始めた昭和戦前期、日本の歴史の大転換を中心的に動かしたのは、天皇という存在だった。 その大転換が起きた主たる舞台は東大だった。 天皇イデオロギーと反天皇イデオロギーとの相克が最も激しく起きた舞台も東大だった。 「東大という覗き窓」を通して、近代国家成立の前史から、大日本帝国の終わりまでを見渡した著者、畢生の大作が一冊に! <主な内容> 東大は勝海舟が作った/慶応は東大より偉かった/早大の自立精神、東大の点数主義/「不敬事件」内村鑑三を脅した一高生/日露開戦を煽った七博士/元白虎隊総長・山川健次郎の奔走/東大経済は一橋にかなわない/大逆事件と森戸辰男/大正デモクラシーの旗手・吉野作造/”右翼イデオローグ”上杉慎吉と大物元老/東大新右翼のホープ・岸信介/新人会きっての武闘派・田中清玄/河上肇とスパイM/血盟団と安岡正篤/血盟団事件 幻の”紀元節テロ計画”/共産党「赤化運動」激化と「一人一殺」/日本中を右傾化させた五・一五事件と神兵隊事件/狂信右翼・蓑田胸喜と滝川事件/美濃部達吉、統帥権干犯問題を撃つ/ゾルゲ・昭和天皇・平沼騏一郎/天皇機関説論争が招いた二・二六事件/昭和天皇と満州事変/東条が心酔した平泉澄の皇国史観/「太った豚」による矢内原忠雄追放劇/「大逆」と攻撃された津田左右吉の受難/戦時経済の寵児・土方成美 絶頂からの転落/粛学の立役者、田中耕太郎の四面楚歌/反ファッショ人民戦線と河合栄治郎/平賀東大 戦時体制下の大繁栄/南原繁総長と昭和天皇退位論/天皇に達した東大七教授の終戦工作
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