
大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争 (幻冬舎新書)
辻田真佐憲
幻冬舎 / 2016-07-28
累計読者数4
平均ハイライト数 3.5件/人
推定読了時間 約3時間54分
star総合評価 44/100
boltライト読書型
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この本について
仕事でも日常でも、情報の真偽が見えづらいときってありますよね。何を信じて動けばいいのか分からないまま、なんとなく周囲の空気に流されてしまう感じ。自分でも気をつけているつもりでも、後から「あれ、ちゃんと考えられていたかな」と不安になること、けっこうあります。 この本を読んでいて強く感じたのは、情報が歪むときって、必ずしも誰かが悪意を持って操作しているとは限らないということです。たとえば軍とメディアが互いに依存し合い、結果として都合のいい発表だけが流れるようになる構造。さらに、その誇張された「事実」を発信者自身が信じ込んでしまい、判断を誤っていく流れ。これは戦時だけの話ではなく、組織でも現場でも起きがちな現象だなと背筋が伸びました。情報量の減少がサインになる場面の描写も、日常の意思決定に置き換えやすかったです。 読み終えて、「自分はいま、どの情報に依存しているんだろう」と立ち止まるきっかけになりました。過去の失敗を知るというより、情報との距離の取り方を学ぶ感覚に近いかもしれません。特に、空気の強い現場で働いている人には静かに刺さると思います。
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出版社による紹介
信用できない情報の代名詞とされる「大本営発表」。その由来は、日本軍の最高司令部「大本営」にある。その公式発表によれば、日本軍は、太平洋戦争で連合軍の戦艦を四十三隻、空母を八十四隻沈めた。だが実際は、戦艦四隻、空母十一隻にすぎなかった。誤魔化しは、数字だけに留まらない。守備隊の撤退は、「転進」と言い換えられ、全滅は、「玉砕」と美化された。戦局の悪化とともに軍官僚の作文と化した大本営発表は、組織間の不和と政治と報道の一体化にその破綻の原因があった。今なお続く日本の病理。悲劇の歴史を繙く。
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