
いい努力
山梨 広一
ダイヤモンド社 / 2017-08-11
この本について
仕事の優先順位を決められなかったり、考えているつもりなのに結論が出ず、ただ時間だけが過ぎていく感じってありますよね。僕もよく、仮説を立てたはずなのに途中で自分の思い込みに引っ張られて、結局どこまで考えられているのか分からなくなることがあります。そんな時に「いい努力」を読んだら、思考の整理ってもっと地に足のついた作業でいいんだと少し肩の力が抜けました。 この本が効くポイントは、まず“考えるプロセスを実際の手を動かす行為に落とす”ところです。理由を三つ書いてみる、課題と解を一行で書き出す、仮説を人に話してみる。どれも地味ですが、抜粋を見ても分かるように、読者が保存しているのはこういう「今日からやれる小さな手順」なんですよね。それを積み重ねることで、仮説構築の筋力が自然に鍛えられる。もう一つは、効率一辺倒を疑う視点です。急いで答えを出そうとすると、洞察が痩せてしまう。だからこそ、角度を変えて情報を見るとか、原典に戻るとか、回り道のようで本質的な行動が大事だと書かれているのが刺さりました。 特に、いつでも「その時点での最良の結論」を出す姿勢は、完璧主義に疲れている人ほど救われると思います。新人でも全体像を見るべきだというのも、背伸びではなく視点の問題として語られていて、個人的にはかなり現実的でした。 自分の思考を抱え込みがちな人、考えているのに前に進めない感覚がある人には、静かに効く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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