
英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる (集英社新書)
施光恒
集英社 / 2015-07-22
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この本について
英語の勉強って必要なのは分かっていても、「なんでこんなに英語に振り回されてるんだろう」とふと立ち止まる瞬間がありませんか。仕事でも学びでも英語前提が当たり前になりつつあって、気づけば日本語でじっくり考える余裕が薄くなっているような、そんなモヤモヤです。 この本が面白いのは、「英語が悪い」と単純に言っているわけではなく、英語化が進むと何が起きるのかを、具体的な歴史や教育の現場を通して淡々と示してくるところです。たとえば、専門教育までが英語依存になると、考える力そのものが細るという話は、実際の仕事の場面でも実感があります。母語で考えられないと深く掘れない、あの感じです。また、英語ができる人とできない人の間に、意図せぬ分断が生まれる構造についても丁寧に触れられていて、自分が気づけていなかった視点がいくつもありました。 読み終わったあとに残ったのは、「英語を学ぶ/学ばない」ではなく、日本語を使って何を育てていくかという問いでした。外から来た知識を翻訳して土着化してきた日本の強みをどう扱うか、という視点は、日常の仕事にそのままつながります。 英語に少し疲れているけど、極端な主張にも寄りかかりたくない人に刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
英語化を進める大学に巨額の補助金を与える教育改革から、英語を公用語とする英語特区の提案まで。日本社会を英語化する政策の暴走が始まった。英語化推進派のお題目は国際競争力の向上。しかし、それはまやかしだ。社会の第一線が英語化されれば、知的な活動を日本語で行ってきた中間層は没落し、格差が固定化。多数の国民が母国語で活躍してこそ国家と経済が発展するという現代政治学の最前線の分析と逆行する道を歩むことになるのだ。「愚民化」を強いられた国民はグローバル資本に仕える奴隷と化すのか。気鋭の政治学者が英語化政策の虚妄を撃つ!【各界の識者が絶賛!】●佐伯啓思(『さらば、資本主義』著者・京都大学名誉教授)公共精神を失ったグローバル・エリートが日本を破壊する。それが英語化だ。その欺瞞を本書は見事に暴き出した。●水野和夫(『資本主義の終焉と歴史の危機』著者・日本大学教授)日本の経済と民主主義を破壊する「英語化の大罪」を明らかにした力作。凄い本だ。●中野剛志(『TPP亡国論』著者・元京都大学大学院准教授)日本人が抱く直観的な不安に確かな根拠と論理を与えてくれる。これぞ名著。●白井 聡(『永続敗戦論』著者・京都精華大学専任講師)社会の根底から対米従属構造を強化するのが英語化だ。本書は、これと闘うための優れた『武器』である。【目次】はじめに/ 英語化は誰も望まない未来を連れてくる/第一章 日本を覆う「英語化」政策/第二章 グローバル化・英語化は歴史の必然なのか/第三章 「翻訳」と「土着化」がつくった近代日本/第四章 グローバル化・英語化は民主的なのか/第五章 英語偏重教育の黒幕、新自由主義者たちの思惑/第六章 英語化が破壊する日本の良さと強み/第七章 今後の日本の国づくりと世界秩序構想/おわりに ――「エリートの反逆」の時代に
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