
バブル―日本迷走の原点―
永野 健二
この本について
最近、今の日本の停滞感ってどこから来ているんだろう…と考えることが増えました。自分の仕事の判断軸も、社会の動きも、どこか「理由は分からないけど重たい」。そんなモヤモヤを抱えたままニュースを見ても、なぜ今こうなっているのか腑に落ちないまま流れていく感じがあるんですよね。 『バブル―日本迷走の原点―』は、その重たさの“根っこ”を丁寧にたぐる本でした。読んでいて刺さったのは、日本のバブルが単なる景気の上げ下げじゃなく、戦後に積み上げてきた日本独自の資本主義の耐用年数が尽きていく過程だった、という視点です。過度にドラマチックに語らず、実際の買収劇や相場の裏側、制度が機能不全に陥っていく瞬間を描きながら、今の私たちが感じている行き詰まりにもつながる線を引いてくれます。 もうひとつは、「バブルは同じ顔でやってこない」という指摘。資産価格の暴走だけを指すのではなく、各国の文化や制度とグローバル化の圧力がぶつかったときに生まれる歪みとして描かれていて、今の世界の混乱にも通じるものがあると感じました。経営者の決断や組織の規律が企業の命運を左右するという描写も、仕事で判断に迷う場面が増えている身としては妙にリアルでした。 歴史本というより、「今の日本を理解するための前提を整えてくれる一冊」だと思います。特に、なんとなく今の経済ニュースが腑に落ちない人、社会の動きの“地図”がほしい人にはじんわり効きます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの42%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本の後に読まれた本
ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉――株式投資の不滅の真理 (日本経済新聞出版)
バートン・マルキール and 井手正介
スタートアップ・バイブル シリコンバレー流・ベンチャー企業のつくりかた
アニス・ウッザマン
リーダーの教養書 (NewsPicks Book)
出口治明, 楠木建, 猪瀬直樹, 岡島悦子, 中島聡, 大竹文雄, 長谷川眞理子, 森田真生, 大室正志, 岡本裕一朗, and 上田紀行
人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか (ブルーバックス)
中川毅
21世紀の啓蒙 上:理性、科学、ヒューマニズム、進歩
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