
経営戦略の論理 〈第4版〉―ダイナミック適合と不均衡ダイナミズム (日本経済新聞出版)
伊丹敬之
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star総合評価 49/100
start序盤集中型
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この本について
仕事で戦略を考えるとき、「いまの延長でしか物事を見られない」とか「結局どこに向かえばいいのか決めきれない」というモヤモヤがつきまといます。現状分析をすればするほど、逆に身動きがとれなくなるあの感じ、けっこう多いと思います。僕自身、目標だけ掲げて中身が空っぽ、という状態に何度も陥ってきました。 この本が効いたのは、「ありたい姿」と「変革のシナリオ」を完全に分けて考えるところです。いまの延長ではなく、非現実でもいいからまず終着点を描く。誰に何を売り、どんな仕組みで、どんな能力を持っていたいのか。そのうえで、現実的に踏み出せる最初の一歩を決める。この流れが腑に落ちると、戦略が“壮大な理想”でも“現場任せの行き当たりばったり”でもなく、ちゃんと流れとしてつながります。 さらに、生身の人間が動く前提で戦略を語る点も大きかったです。人は性善だけでも性悪だけでもなく弱い存在で、だからこそ心が動く設計が必要だという指摘は、机上の論理だけを追いかけて迷子になりがちな人には特に刺さるはずです。 「現状に縛られて大きな絵が描けない」「でも現実的な一歩も決めきれない」という人には、かなり実践的に効く一冊だと思います。戦略を“流れとして描きたい人”に向いています。
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