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棲月―隠蔽捜査7―

棲月―隠蔽捜査7―

今野敏

新潮社 / 2020-08

累計読者数3
平均ハイライト数 5.3件/人
推定読了時間 約8時間38分
star総合評価 41/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 39%

この本について

仕事で判断に迷ったときって、結局「何を大事にするか」が曖昧なまま動いてしまって、あとからぐちゃっと後悔することが多い気がします。目の前のトラブルに振り回されて、原理原則みたいな足元の軸を置き去りにしてしまうんですよね。そういうときに『棲月―隠蔽捜査7―』を読むと、自分の迷いの正体が少し言語化される感覚があります。 竜崎の「背骨としての原理原則」という考え方は、公務員という特殊な立場の話に見えて、実はどんな仕事にも当てはまるところが多いです。例えば、理想の未来をどこまで想定できるかで、同じ行動でも意味づけが変わること。あるいは、居心地の良さに甘えて立ち止まってしまう危うさ。こういう視点って、忙しさに押し流されていると自分では気づけません。読んでいると、竜崎の不器用なほどの一貫性に触れて、「自分は何を優先するつもりで仕事をしていたんだっけ」と立ち止まれます。 もちろん、竜崎のようには生きられないし、真似する必要もありません。でも、原理原則を持つことの効能や、理想を掲げることの現実的な意味は、物語の中で自然と刺さってきます。特に、将来を“状況で決める”のではなく、自分の意思で決めようとする場面は、日々の判断にもそのまま響いてきます。 今の働き方にどこか引っかかりがある人や、「結局なにを軸にすればいいんだろう」と思うタイミングがある人には、とても相性のいい一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

鉄道のシステムがダウン。都市銀行も同様の状況に陥る。社会インフラを揺るがす事態に事件の影を感じた竜崎は、独断で署員を動かした。続いて、非行少年の暴行殺害事件が発生する。二件の解決のために指揮を執る中、同期の伊丹刑事部長から自身の異動の噂があると聞いた彼の心は揺れ動く。見え隠れする謎めいた“敵”。組織内部の軋轢。警視庁第二方面大森署署長、竜崎伸也、最後の事件。
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