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十五の夏 上 (幻冬舎単行本)

十五の夏 上 (幻冬舎単行本)

佐藤優

幻冬舎 / 2020-08

累計読者数4
平均ハイライト数 23件/人
推定読了時間 約10時間36分
star総合評価 66/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 49%

この本について

大人になるにつれて、「世の中をどう受け止めればいいのか」とか「自分の世界だけで完結していないだろうか」といったモヤモヤがじわっと出てきます。批判的に見るクセがついたり、逆に視野が狭いまま安心してしまったり。そのあいだで揺れながら、正解が見えないまま日々を過ごしている人は多いと思います。 『十五の夏』を読むと、その揺れそのものが少し整理される感覚がありました。十五歳の佐藤少年が東欧を旅しながら、「自分が知っていた“世界”は、実は世界のごく一部だった」という事実に何度も出会っていきます。たとえば、社会主義国の人たちがなぜ日本人旅行者を歓迎するのか、自分の知識と実際が食い違って戸惑うシーン。あるいは、外国語を“生き残るために”学ぶという価値観に触れて、自分の学び方を問い直す瞬間。どれも自分の思考のクセに光が当たるような出来事です。 個人的に響いたのは、「世の中を斜めから見るだけでは足りない」という、大人たちの静かな助言でした。批判精神は大事だけれど、それだけでは世界の正面には立てない。自分の生活圏だけで満足していると、気づかないうちに世界から遠ざかってしまう。旅先の会話や食事の場面を通して、その“現実味”がじわじわ伝わってきます。 知識や興味が広がる感覚を久しぶりに味わいたい人、あるいは「自分の視野の狭さにどこか引っかかっている人」に刺さる本です。十五歳の視点なのに、今の自分の悩みにすっと入ってくる内容でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

1975年夏。高校合格のご褒美で僕はソ連・東欧を旅した。費用は48万円、3年間の授業料の10倍もかかる。両親には申し訳ないが好奇心を優先した―。カイロ経由でチェコスロバキアからポーランド、ペンフレンドのフィフィ一家が住むハンガリー、ルーマニアを経て、ソ連入国まで。様々な出会いと友情、爽やかな恋の前編。第8回梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞作。
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