
なぜヒトは学ぶのか 教育を生物学的に考える (講談社現代新書)
安藤寿康
講談社 / 2018-09-19
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推定読了時間 約3時間38分
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この本について
学ぶことについて考えるとき、「そもそもなんで自分はこんなに必死で覚えたり、教えたりしているんだろう?」という素朴なモヤモヤが出てきませんか。努力すれば何でも伸びると言われる一方で、どうしてもうまく扱えない分野もある。子どもと接するときも、教えるってなんだろうと立ち止まってしまう。僕自身、その行き場のない感覚を長く抱えてきました。 『なぜヒトは学ぶのか』は、そのモヤモヤに対して「人間という種の仕組みとして教育を捉え直す」という視点をくれます。例えば、ヒトが9か月頃から他者とモノを同時に見るようになる現象が、教育の前提となる「共同注意」だという話。これを知ると、学びは高度な意識の産物ではなく、もっと根っこのレベルにある営みなんだと腑に落ちます。また、努力ではどうしようもない部分が確かに存在するという行動遺伝学の説明も、できる・できないを自分や他人の性格の問題として抱え込みがちな人間には救いになります。さらに、共同養育のような人類史に根づいた「教え合いの形」を知ることで、学習を学校だけに押し込めて考える窮屈さから少し解放されます。 自分の学び方に自信が持てない人や、「教育って結局なんなの?」が頭から離れない人には特に刺さると思います。肩の力を抜いて読めるのに、日常の見え方がじわっと変わる一冊でした。
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出版社による紹介
私たちが学校や学校以外のさまざまな機会を通じて学習しなければならないのは、頭をよくするためでもなければ、成績を上げてよい学校に進学するためでもなければ、豊かな生活をするためでもありません。「教育」や「学習」には、進化学的で生物学的な理由があるんです。人間にとって「学ぶ」とはどういう意味があるのでしょうか?最新の進化学・遺伝学・脳科学の知見を参考にしながら、一緒に考えていきましょう。
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