
対話をデザインする ──伝わるとはどういうことか (ちくま新書)
細川英雄
累計読者数8
平均ハイライト数 41.6件/人
star総合評価 70/100
start序盤集中型
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この本について
仕事でも日常でも、人と話したあとに「結局なにを話したかったんだろう…」と自分でもよく分からなくなることがあります。相手の価値観を気にしすぎて本音がぼやけたり、逆に伝えることだけに必死になって空回りしたり。コミュニケーションって、慣れているようで実はけっこう難しいですよね。 『対話をデザインする』は、そのモヤモヤを「技術でねじ伏せる」のではなく、そもそも対話とは何をしている行為なのかを静かに問い直させてくれる本でした。読んでいて一番効いたのは、対話を“情報の受け渡し”として扱う発想から距離を置くところ。相手のために話すのと同時に、自分の内側を整理して外に出す。その往復の中でしか、自分のテーマやオリジナリティは育たないという視点は、仕事の打ち合わせでもかなり実感があります。 もう一つ大きかったのは、「他者がいる話題」を扱う意識が必要だという点でした。自分の中では明確なつもりでも、相手にとってその話題がどんな意味をもつかを考えはじめると、自然と自分の価値観のクセや判断の早さに気づかされます。判断をいったん中断して相手の状態を見にいくという姿勢は、読み終わったあと実際の会話で何度も思い出しました。 自分の考えを言葉にするときに毎回つまずく人、あるいは「伝える」と「自分を知る」が同時に起きている感覚をつかみたい人には、とても静かに刺さる本だと思います。
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