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民事裁判入門 裁判官は何を見ているのか (講談社現代新書)

民事裁判入門 裁判官は何を見ているのか (講談社現代新書)

瀬木比呂志

講談社 / 2019-07-17

累計読者数4
平均ハイライト数 36.5件/人
推定読了時間 約3時間42分
star総合評価 65/100
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この本について

訴訟に限らず、誰かを説得しようとするときに、「自分では筋が通っているつもりなのに、相手にはまったく伝わらない」という場面ってありますよね。しかも本人同士は分かっているつもりで話していても、第三者だけが置き去りになっている…仕事でもよくある光景だと思います。僕も、主張が広がりすぎたり、前提がズレたまま議論してしまうことがあり、そのたびに後から「どこで話がこじれたんだろう」と考え込んでしまいます。 この本が面白いのは、民事裁判という専門的な世界を通して、「人に伝わる構造とは何か」を徹底的に見せてくれるところです。裁判官が何を見るかを知ると、自分の文章や説明のどこが曖昧で、どこが独りよがりなのかがやたら見えてくる。例えば、主張のテーマをまず明確に区分すること、最初から証拠や重要な論点を隠さず出すこと、相手の主張を簡潔にまとめたうえで、自分のストーリーで説明し直すこと。このあたりは、法廷と関係なくてもそのまま仕事の文章や会議で使える視点でした。 読んでいて特に刺さったのは、「自分が分かっていることを、裁判官に分からせる努力が必要」という指摘です。自分の中で確信があるほど、説明を端折ってしまいがちなのは、裁判でも日常のコミュニケーションでも同じなんだなと感じました。裁判官が“人間として”どこで拒否感を持つのか、どんな文章なら読み進められるのかといった話も、妙に現実的で、逆に信頼できるんですよね。 専門書というより、「論点が散らかりがちな人」「相手の理解を置き去りにしやすい人」に静かに効いてくる本です。裁判に関わらなくても、説明する仕事の人にはかなり刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

この一冊で裁判の奥義と核心がわかる!学生、ビジネスパースン、実務家、訴訟当事者・関係者必携の一冊! 多くの日本人にとって、訴訟は「何だかよくわからない、あまり関係したくないもの」である。しかし、インターネットの書き込み一つで民事訴訟を提起されたり、企業でも海外取引を行えば渉外紛争に巻き込まれたりするのが現代社会である。あなたが民事訴訟に関わるとする。弁護士がその時々で何をやっているのか、当事者の供述や証人の証言を聞くときに、あなたの発言はどのような意味を持っているのか。提示された和解案にしたがうべきなのか。訴訟の流れ、各場面で何が行われているかといった知識が不足しているために、思ったような結果を得られず、後になって不満を抱く人は少なくない。本書は、元裁判官である著者が、33年におよぶ裁判官経験がなければ得られなかったリアルな司法の実態を踏まえ、訴えの提起から判決まで裁判はどのように進んでゆくのか、裁判官、弁護士が行っていることについての理解を助けようとする画期的な入門書である。信頼できる弁護士の選び方とは? 裁判官はどのように争点を整理しているのか?効果的な主張のポイントとは? 反対尋問のコツは? 新しい判例はどのように作られるか? 和解の弊害は?高裁、最高裁は機能しているか?……裁判の基礎知識から訴訟の高等戦術まで、元裁判官の城山三郎賞受賞作家が民事訴訟のノウハウを伝授する。衝撃の話題作『絶望の裁判所』『ニッポンの裁判』につづく強力第3弾!
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