
人生を変える「質問力」の教え
谷原 誠
WAVE出版 / 2019-07-31
この本について
人と話していて、「なんでうまく伝わらないんだろう」とか、「丁寧に説明したつもりなのに、相手の反応が硬くなる」とか、そんな小さな行き違いにモヤモヤすることがよくあります。自分の話し方が悪いのか、それとも相手の問題なのか。その境界がわからなくて、余計に疲れるんですよね。 この本が面白いのは、会話のテクニックというより、“質問をどう使うかで、相手も自分も変わる”という視点をくれるところです。読者が保存していた抜粋を見ていても、特に刺さっているのは「質問が思考の方向を決めてしまう」という部分だと思います。たとえば、相手に自由に考えさせるのか、それとも選択肢を提示して負担を減らすのか。たったそれだけで、会話の空気がまったく変わる。自分でも覚えがあるのですが、広すぎる質問をして相手を困らせていたのだと気づかされました。 もうひとつ印象的なのは、相手を動かしたいときに“問いのシナリオを考える”という考え方です。北海道旅行の例は少し極端ですが、事前に相手の価値観を思い出し、どんな流れなら気持ちよく乗ってくれるかを設計する。それって結局、相手を理解しようとする姿勢そのものなんですよね。強引な誘導ではなく、摩擦を減らす工夫というか。 自分の感情の扱いについてのパートも、思った以上に効きます。「何に価値を置いているかを意識するだけで、カッとなる回数が減る」という話は、会話以前に、自分を整えるための問いの使い方なんだと感じました。 誰かとの距離感に悩んでいる人や、会話に“ちょっとしたぎこちなさ”を抱えている人には、静かに効く本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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