
Reimagining Capitalism in a World on Fire (English Edition)
Rebecca Henderson
Penguin UK / 2021-05-13
この本について
仕事で「利益を追うのは当たり前だけど、なんだか割り切れない」と感じる場面ってありませんか。環境や社会の話になると理想論に聞こえる一方で、自分の仕事が本当にそれと無関係でいられるとも思えない。数字を追いながら、どこかでモヤモヤが残る。僕自身もずっとこのあたりで足が止まっていました。 『Reimagining Capitalism in a World on Fire』は、そのモヤモヤを一度きちんと言語化してくれる本でした。利益と社会性を「どちらを選ぶか」ではなく、同じ枠の中でどう両立させるのかという視点に組み替えてくれるところが大きいです。例えば、企業が目的を持つことで投資家や社員の動きがどう変わるのか、あるいは市場が本来の“自由さ”を保つには何が必要なのか。抽象的な理念ではなく、実際の制度や行動のレベルでイメージしやすく整理されています。 読みながら感じたのは、「現場でできることは意外とある」という淡い実感でした。完璧に世界を救う話ではなく、むしろ現実の制約を踏まえたうえで、それでも何かを変えようとする人たちの姿が描かれている。だからこそ、自分の立ち位置にそのまま引き寄せられるんだと思います。 今のやり方に違和感はあるけれど、何を変えればいいのかはまだはっきりしない。そんな人に静かに刺さる本です。
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