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どうしても生きてる (幻冬舎単行本)

どうしても生きてる (幻冬舎単行本)

朝井リョウ

幻冬舎 / 2019-10-10

累計読者数5
平均ハイライト数 11件/人
推定読了時間 約4時間8分
star総合評価 46/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 21%

この本について

日々、人の言動にモヤっとしたり、SNSで誰かの最終投稿を見かけて立ち止まったり、自分の中の“健やかな論理”では説明しきれない瞬間ってありますよね。私もつい、正しい側に立って安心したい気持ちと、そんな自分をどこかで疑っている気持ちのあいだを行ったり来たりしています。 『どうしても生きてる』は、その揺れをまっすぐ見つめる物語でした。たとえば「満たされている側の人間だから攻撃しない」という安心感が、知らないうちに他者との壁を積み上げているという指摘は、胸の奥がざわつくようなリアルさがあります。正しさに寄りかかって立っているときほど、誰かと分断をつくってしまう。その構造を言語化してくれるだけで、自分の行動を一度立ち止まって見直せる感じがありました。 そして、なんでもない投稿を最後に更新が止まったアカウントに感じる、断面をのぞき込んでしまったようなあの感覚。代替不可能な命が消えたあとも世界が回り続けるという矛盾と、自分も同じように“たまたま今日まで生きているだけ”という不安定さが並んで見えてしまう。その視点は、日常の中の小さな違和感を丁寧にすくい上げてくれます。 きれいごとでは届かないところに手を伸ばしてくる本なので、「分からなさを抱えたまま、生きる意味を考えたい人」にしっくりくると思います。私自身、読んでからしばらく、自分が何を選んで生きているのかを静かに確かめ直したくなりました。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

歩き続けるのは前に進みたいからではない。 ただ止まれないから。それだけなのに。 デビューから10年 。 進化し続ける著者の最高到達点。 死んでしまいたい、と思うとき、そこに明確な理由はない。心は答え合わせなどできない。 『健やかな論理』 家庭、仕事、夢、過去、現在、未来。どこに向かって立てば、生きることに対して後ろめたくなくいられるのだろう。 『流転』 あなたが見下してバカにしているものが、私の命を引き延ばしている。 『七分二十四秒目へ』 社会は変わるべきだけど、今の生活は変えられない。だから考えることをやめました。 『風が吹いたとて』 尊敬する上司のSM動画が流出した。本当の痛みの在り処が映されているような気がした。 『そんなの痛いに決まってる』 性別、容姿、家庭環境。生まれたときに引かされる籤は、どんな枝にも結べない。 『籤』
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