
知略の本質 戦史に学ぶ逆転と勝利 (日本経済新聞出版)
野中郁次郎, 戸部良一, 河野仁, and 麻田雅文
日経BP / 2019-11-01
累計読者数7
平均ハイライト数 15.7件/人
推定読了時間 約6時間24分
star総合評価 53/100
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この本について
仕事でも組織でも、「これでいいのか」と迷ったまま判断してしまうことがあります。特に過去の成功パターンに無意識で寄りかかっていると、状況が変わっているのに同じ打ち手を続けてしまって、あとからズレに気づく…そんな感覚、僕もよくあります。 『知略の本質』が面白いのは、戦史という大きな題材を扱っていながら、そこで語られている失敗や成功が、僕らの普段の仕事の悩みにそのまま重なるところです。例えば、戦略を言葉として語れないと組織に理解されないことや、現場に近い人ほど新しいスクリプトを生み出せること。あるいは、直感だけでも分析だけでも足りなくて、その行き来の中で意思決定が磨かれていくこと。どれも抽象論ではなく、実際の戦いの中でどう作用したのかが描かれているので、自分の判断の癖や、チームで起きている見えない摩擦に気づきやすいです。 結局のところ、「戦略とは目的の明確化であり、信頼であり、言葉であり、人である」という十の命題は、何か特別な才能の話ではなく、状況に応じて自分の考え方や行動を更新できるかどうかの話でもあります。過去のパターンからなかなか抜け出せない人や、チームの意思決定をもう少しましな形にしたいと思っている人には、噛みしめながら読める一冊だと思います。
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出版社による紹介
●本質シリーズの最終巻 圧倒的に不利な条件から勝利を導き出した独ソ戦のスターリン、英独戦のチャーチル、ベトナム戦争のホー・チ・ミン、対イラク戦圧勝もつかの間、非正規戦という泥沼の打破を迫られた米国――。 本書は、日本陸軍の敗北のメカニズムを組織論の切り口から解明した『失敗の本質』(中公文庫)、海外の戦史を題材に成功の本質を解明した『戦略の本質』、国家指導者に焦点を当てた『国家経営の本質』につづく本質シリーズの最終巻。勝利を実現するメカニズムの解明は、『失敗の本質』とは裏表の関係となります。また『戦略の本質』は逆転を生み出した要因を現場の指揮官レベルで解明しましたが、本書は国家の指導者レベルとリンクさせて、機動戦と消耗戦を臨機応変に使い分ける知略戦略こそが勝利を生み出したというストーリーで解説します。 知略戦略とは、「知略=知的機動力」で賢く戦う哲学であり、過去-現在-未来の時間軸で、組織メンバーの共感を得、一丸とさせる共通善のために「何を守り、何を変革するか」の動的平衡を追い求めながら、行動し続ける戦い方を指す。これを実現できたリーダーが、本書で取り上げる、スターリン、チャーチル、ホー・チ・ミンです。
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